修学旅行初日

18日の夜からOさんがウチの家に泊まりに来た。ソイツのあだ名はコアラ。夜、12：00頃までパソコンをしていた。
　
　そろそろ寝ようかな？と思って、PCの机を離れる。そしてコアラが座ってPCを始める。何かを調べたかったのか分からないけど、やらせてあげた。暇だったボクは数学を勉強していた。

　しばらくして、「再起動していい？」とか聞いてきた。ボクはOKと言った。数分後、PCは起動しなくなった。異変に気付いた僕は問い詰める。「何があったの？」コアラはずっと返事をしない。　遂に重い口を開く。「何かが起こった」　ボクは何がなんだか分からなくなった。ウチにはボク以外の家族は居ない。万が一、PCが壊れたら僕の責任…。

　結局、コアラの手では直らず、ウチの近くに住む友達が起きていたので修理を依頼。夜中の3：00だった。自転車をこいで迎えに行く。近いといっても片道30分かかった。真夜中の町は眠っていた。そして車はなく、おもいっきり車道を通った。

　4：00から修理開始。しかし直らない。姉に電話をしてもかからない。夜明けを迎え、辺りが明るくなってきた。だが、結局直らなかった。

　6：00。PCを壊れた状態にしたまま出発。内心、ムカついていた。ひとの家のPCを勝手にアップデートしようとして失敗して壊したんだからね。余計なお世話ばかりしてくれて、寝ないで行くことになったんだから！！　バカコアラ！！！

　8：10に羽田空港に集合。僕は新横浜からバスで行った。車中、寝る。空港について、飛行機に乗り離陸。機内でずっと寝る。

　鹿児島到着。バスに乗る。コンビニで買ったサンドイッチを食べて、バスの中で寝る。　
　起きてみると城山というとこに着いていた。高いところから町並みを見る。特に感動したことなどなかった。そして、また移動。もちろん寝た。

　次に到着したのは維新ふるさと館。いろいろと見て周り、最後に維新の映画みたいなのをやっていた。しかし僕は不覚にも寝てしまった。自分が興味あることなのに…。さすがに一睡もしないで来た自分が悪かった。その原因のコアラを憎むのは勝手なことなのだろうか…？

　本日最後の見学場所。知覧平和特攻会館。大きな衝撃だった。事前にビデオなどを見てきたのだが、実際の物は全く違った。言葉が出ない−。自分とほぼ同じ年齢の人間が、爆弾を積んだ飛行機に乗って敵艦体に体当たりをする。間違いなく死がまっている。それを分かっていて突撃をする。すべては国のため…。自分にとって大切な人、物、未来。それら全てを捨てて向かっていく勇気。どうして、そこまでしないといけなかったんだ！　ボクのようにワケも分からず生きている人間より、もっと生きる価値があったと思う。希望を持っているのに生きることができなかった人達。それを見たら、自分が生きていることさえ恥ずかしかった。

　今できることは、あの人たちのために平和を願うことだろう。それと恥ずかしくない人生を送って生きたい。

　宿舎についてからはPS2でウイニングイレブンをしたりした。寝たのは日付が変わって、夜の2：00だった